アーズサイエンス
シャンプー 脂肪酸石鹸系
前回の記事ではざっくりと脂肪酸石鹸系シャンプーの説明をさせていただきました。今回はもっとシャンプー選びのためになるように、詳しくご紹介させていただきたいと思います。
◆メリット・デメリット◆
まずは多少前回とかぶっていしまいますが、脂肪酸石鹸系シャンプーのメリット・デメリットをご紹介します。
《メリット》
脂肪酸石鹸系シャンプーは洗浄力が強いわりに、低刺激であることがメリットといえます。同じく洗浄力が強いシャンプーに高級アルコール系シャンプーがありますが、こちらは洗浄力と比例して刺激も強くなってしまいます。脂肪酸石鹸系シャンプーは、粒子が大きく浸透性が低く肌に優しい石鹸を洗浄成分としているので頭皮への刺激が少ないものになっています。さらに比較的安価で製造されるため購入しやすいというのもメリットですね。
《デメリット》
主にシャンプー後に髪がきしんだりごわついたりと不快感を感じることです。石鹸はアルカリ性のものが多く、弱酸性である毛髪に使うと、普段閉じた状態にある毛髪の表面であるキューティクルを強制的に開いてしまいます。要するにキューティクルが乱れた状態になってしまうのです。乾くとキューティクルが閉じるのでふわふわに戻りますが、気になる方は専用のクエン酸配合のリンスを使うことをオススメします。
◆見分け方◆
脂肪酸石鹸系シャンプーは石鹸を主成分としているので「石鹸素地」と表示されていることが多いです。また他にも、「脂肪酸ナトリウム」や「脂肪酸カリウム」の表示があるものも脂肪酸石鹸系シャンプーです。
◆適している頭皮・毛髪◆
《頭皮》
通常脂性の場合、2回洗浄を行うのですが、2回も洗うともちろん頭皮への刺激・負担が増します。ですが脂肪酸石鹸系シャンプーなら強い洗浄力をもちながら低刺激なので頭皮にやさしいというわけです。なので、脂性だけどちょっと頭皮が敏感という方にオススメのシャンプー剤です。
固形と液体のタイプがありますが、泡立てづらいので慣れない方には液体タイプをおすすめします。
《毛髪》
洗い上がりがきしんだりごわついたりといった特徴があるので、損傷毛や髪の長い方にはあまりオススメできません。ですが痛みもなく短髪の方や、きしみ・ごわつきが気にならないという方はいちど試されてはいかかがでしょうか。使う際は石鹸の成分が頭皮毛髪に残りやすいので、すすぎをしっかりとしていただきたいと思います。
脂肪酸石鹸系シャンプーの使い方など少しでも知っていただいて、自分に合いそう!と思って頂けたら、試して頂けたらと思います。今後まだ他のシャンプー剤についてもご紹介させていただこうと思っているので、自分に合ったシャンプー剤選びのためにぜひそちらも目を通していただけたらと思います。 (安田)